アメリカ2州で妊娠中絶がほぼ全面禁止 避妊を制限する州も
アメリカでは連邦レベルで1973年に妊娠中絶が合法化されていますが、キリスト教福音派を中心とした根強い反対運動が続き、保守派の政治課題になっていました。
ところが、妊娠中絶への厳しい罰則を公約に掲げたトランプ大統領が当選。来年の大統領選を有利に戦おうとする保守共和党の思惑が重なって、今年すでに7つの保守州でより厳しい妊娠中絶法が成立しているのです。
これらの法律は今後、母体の権利を訴える団体などにより裁判に持ち込まれ、最終的に施行されるかどうかが審議されるとみられています。保守派はその過程で連邦レベルでの妊娠中絶法の撤廃を狙っています。連邦最高裁は、トランプ大統領の2人の判事指名で保守が多数となっているため、その可能性も十分考えられます。