米で注目の研究結果 高齢者の血圧下げ過ぎは認知症を招く

公開日: 更新日:

 ⑤の人は、95・9%が降圧剤を服用していて、3剤併用が最多の44%だから、薬の効き過ぎが見て取れる。

血圧は日内変動し、朝から昼にかけて高くなって夜間に下がります。その幅も問題で、高齢者だと朝は上(収縮期)の血圧が150前後あっても、寝る前は100を切ることがある。100を下回るのは下がり過ぎ。家庭用血圧計でこまめに血圧を測定し、上の血圧が110を下回らない程度になるように薬を調節することが大切です」

 動脈硬化が、心筋梗塞脳卒中を招くことは変わらない。上の血圧が140を超えたら、生活改善とともに適切な降圧剤で血圧を下げることは、これまで通り必要だという。

「アルツハイマー型認知症予防で、高齢者の血圧コントロールは緩やかに、というのは国際的に認められつつあります。日本でそれを証明する研究結果はまだありませんが、今後は国際的な流れに沿うでしょう」

 自宅に血圧計がない人は、まず血圧計を購入すること。それで血圧が下がり過ぎていたら、かかりつけ医に相談するのが無難だろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」