余命を一度も口にしたことがない担当医に感謝する患者の思い
状況が厳しくなっていることは、Tさん自身もよく分かっています。それでもM医師は、余命や先行きの見通しが暗いことなど、これまで一度も口にしたことはありません。Tさんは「このことに感謝しなければならない」と実感したといいます。
Tさんのお話を聞いた私がこのことをM医師に伝えると、こう言ってくれました。
「私も希望を持っていたいですから」
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