3つの病気に注意 「視力」が悪い人は認知症リスクが高い
では、どういう「見え方」の場合、病気を疑うべきか?
「白内障は、『もやがかかって見える』『ものがかすんで見える』『明るいところでまぶしくて見えづらい』などが初期症状です」
最初は点眼薬で対応。本人が「生活に支障がある」「もっとよく見えるようになりたい」と思った時が、手術のタイミングだ。
緑内障は視神経が圧迫される病気で、最初は一部が見えなくなる「視野欠損」がある。次第に消えている箇所に加え、ぼやっとしたかすみが出現し、末期になるとハッキリ見える部分がどんどん狭くなっていく。治療は点眼薬、レーザー治療、手術などがある。
そして、加齢黄斑変性は、物を見る上で重要な網膜の中央に異常が生じ、「見たいところが見えない」ようになる。
「『新聞の読もうとしている部分がぼやける』『料理で包丁で切ろうとしているところがぼやける』などです」
国内では2004年に光線力学的療法、08~09年に抗VEGF薬療法が登場し、これらを組み合わせた治療で視力低下を防ぐことができるようになった。
だから、最も重要なのは早期発見だ。40歳を越えたら定期的に片目ずつ見え方のチェックをし、おかしいと思ったらすぐに眼科へ。