前立腺<上>食後30分以上のウオーキングは夜間頻尿の9割に効く
「海外の有名な研究で前立腺に炎症がある人と炎症のない人で、前立腺がんの発生を調べた研究があります。この研究の過程ではがんは発生しないが、前立腺肥大症の下部尿路症状が表れた人も調べられています。その報告では、下部尿路症状が表れた人は炎症のある人が24%で、炎症のない人は0・6%。そのうち治療が必要になった人の割合は炎症のある人が21%で、炎症のない人は13・2%です。つまり、前立腺に炎症がある人は、前立腺が大きくなることが分かったのです」
この研究では、前立腺の炎症の有無を生検(針を刺して組織を採取)で調べているので、かなり精度の高い結果が出されているという。
そこで、前立腺の肥大を予防するひとつのポイントは、前立腺の炎症を抑える「抗炎症作用」や「抗酸化作用」のある成分を摂取すること。
食品で取ってもいいが、高濃度で摂取しないと効果は薄いので、頻尿や残尿に良いとされる一般の市販薬、漢方などの伝統的な薬、サプリメントなどでもいいという。
岡田教授が下部尿路症状の患者の聞き取りで、効果的とされる成分は次のようなものだ。