著者のコラム一覧
天野篤順天堂大学医学部心臓血管外科教授

1955年、埼玉県蓮田市生まれ。日本大学医学部卒業後、亀田総合病院(千葉県鴨川市)や新東京病院(千葉県松戸市)などで数多くの手術症例を重ね、02年に現職に就任。これまでに執刀した手術は6500例を超え、98%以上の成功率を収めている。12年2月、東京大学と順天堂大の合同チームで天皇陛下の冠動脈バイパス手術を執刀した。近著に「天職」(プレジデント社)、「100年を生きる 心臓との付き合い方」(講談社ビーシー)、「若さは心臓から築く 新型コロナ時代の100年人生の迎え方」(講談社ビーシー)がある。

患者を守るためにも医師の「働き方改革」は重要な課題

公開日: 更新日:

 新型コロナウイルス感染症(COVID―19)の騒動が続く中、「テレワーク」という言葉をよく耳にするようになりました。情報通信技術を利用した場所や時間に制約されない働き方のことです。新型コロナウイルスの感染拡大を避けるため、出社せずに自宅で仕事をする自宅利用型テレワークが多くの企業で推奨されました。

 今回の新型コロナウイルスに対しては、医師がテレワークをするわけにはいきませんが、以前から医師のテレワーク支援システムが試されていました。政府が推進している「働き方改革」の一環です。

 医師のおよそ1割は年間の時間外労働が2000時間を超えているといわれています。これは、「過労死ライン」とされる年960時間の2倍以上の数字です。政府は、医師も働き方改革によって「将来的に過労死ラインを下回る水準を目指す」としています。ただ、「患者を救う」という医師の使命や向上心を考慮して、厚労省の計画書では一般的な医師は年間960時間、特定の医療機関の医師、研修医や高度な技術習得を目指す医師には、年間1860時間の時間外労働を認めています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ30代アナ永島優美、椿原慶子が辞めて佐々木恭子、西山喜久恵50代アナが居座る深刻

  2. 2

    志村けんさん急逝から4年で死後トラブルなし…松本人志と比較される女性関係とカネ払い

  3. 3

    ダウンタウン浜田雅功の休養でよぎる2023年の「意識障害」報道…「前日のことを全く記憶していない」

  4. 4

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  5. 5

    悠仁さんの成人会見は秋篠宮家の数々の危機をいっぺんに救った

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  2. 7

    志村けんさん急死から4年で関係者が激白…結婚を考えた40歳以上年下“最後の女性”の存在

  3. 8

    備蓄米放出でもコメ価格は高止まり…怪しくなってきた農水省の「実態把握」

  4. 9

    日テレ「さよなら帝国劇場」でわかったテレビ軽視…劇場の階段から放送、伴奏は電子ピアノのみ

  5. 10

    フジテレビ「Live News イット!」が大苦戦中…上垣皓太朗アナが切り札となるか