在宅ワークの夫が糖尿病…リモート生活で高まる健康リスク
――食事についてですが、最近、スーパーマーケットなどでは強力粉やドライイーストが売り切れになったりしています。主食になるパンを作ることが流行っているからでしょうが、主食で使われる小麦粉やお米の摂取について注意点はありますか。
「夫がよく食べる主食はオートミールです。食物繊維が豊富でGI値(糖質の吸収の速さ)が低いからです。雑穀米や玄米も食べています。GI値的にはフランスパンは要注意ですね。パンなら、小麦粉のかわりにふすま粉を使ったものがおすすめです。ふすま粉にはミネラルや食物繊維も豊富に含まれているので、健康維持にも効果的です。ネットショッピングでかんたんに購入できます。最近はコンビニでもブランパンという名前でよく売られています」
ふすま粉とは小麦粒の外皮や胚芽など表皮を使った粉のこと。小麦の表皮部分は小麦ブランと呼ばれており、強力粉の小麦粉より大幅に低糖質な粉になる。
「また、パンを食べるならたっぷりの野菜を挟んだサンドイッチもおすすめです。野菜やお肉や卵など、何かをパンにはさんで食べたほうがボリュームも出ます。野菜には食物繊維が多く入っているので、糖質の吸収がゆっくりになって、血糖値が上がりにくくなります。夫の食事の基本はベジファーストで、最初に野菜や海藻類を食べ、肉や魚などのタンパク質、炭水化物の順番に食べます。最後にパンといえばコーヒーですが、コーヒーはポリフェノールが多いので血管にもよく、血糖値の上昇を抑え、糖尿病予防に役立つといわれています。砂糖やミルクをたくさん入れると逆効果なので注意してほしいですが」