著者のコラム一覧
菅原洋平作業療法士

夜中に何度も目覚めてしまう人は就寝時間を遅らせる

公開日: 更新日:

 一晩に何度も目覚めてしまって、いつも寝不足な気がする……。中高年になるとグッと増える睡眠の悩みです。

 われわれは年を取ると必要な睡眠時間が少なくなっていき、「睡眠―覚醒リズム」の幅も小さくなります。ですから、夜中に目覚める「中途覚醒」は自然な老化現象で、一晩で1回程度目覚めるくらいなら医学的に問題はなく、心配する必要はありません。

 ただし、眠り始めて30分程度で目が覚めるとか、1時間ごとに何度も起きてしまうといった場合は対策を講じた方がいいでしょう。

 睡眠は最初の3時間が最も重要です。われわれの睡眠はおよそ90分(80~120分)のサイクルで深くなったり浅くなったりしています。深い睡眠は最初の2サイクルまでしか見られないので、眠り始めの最初の3時間にまとまって深く眠れているかが大切なのです。

 就寝から3時間たっていないのに何度も目覚めてしまう人は、まず夜中に目覚めたときに時計を見ないようにしましょう。目が覚めて「まだ○時か……」と確認する行動を繰り返すと、脳に「○時に起床する」というプログラムが組まれます。脳はその時間に合わせて覚醒を促すホルモンであるコルチゾールの分泌をスタートさせ、同じ時間に目覚めやすくなってしまうのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇