鼻<上>溢れた膿が目を圧迫…鼻水を放置すると失明の危険も

公開日: 更新日:

 中耳腔に粘液がたまると、外耳道(耳の入り口)から伝わってきた音が鼓膜から耳小骨、そして内耳へと伝わらなくなり、耳が聞こえにくくなってしまうのだ。

 子供の難聴の多くが、この滲出性中耳炎に起因するもので、痛みがほとんどない。そのため発見が遅れがちになってしまう。子供が「耳がおかしい」などの不快感を訴えたり、テレビの音量を過度に大きくするようなら耳鼻科を受診させた方がいいという。

 このような耳管狭窄症や滲出性中耳炎を予防するには、鼻水と鼻づまりを解消しておくことが大切になるという。

■鼻づまりは早死に

 鼻は耳だけでなく、目ともつながっている。そのため副鼻腔からの鼻水を放置すると、万一の場合、失明する危険性もあるのだ。原因は「副鼻腔炎」。アレルギー性鼻炎があると、粘膜が腫れやすかったり、空気が通りにくかったりして、細菌に感染しやすく、副鼻腔炎を合併しやすくなる。

「鼻の奥は骨で囲まれた8カ所の空洞があり、総称して『副鼻腔』と呼びます。鼻と副鼻腔は『自然口』という通路でつながっています。しかし、細菌感染やアレルギー反応などで粘膜が腫れて、自然口が閉じられると膿がたまって副鼻腔炎になります。副鼻腔は目の裏側にも位置していますので、あふれた膿が目を圧迫して視力に影響を及ぼすことがあるのです。最悪、失明に至ることもあります」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  2. 2

    「高額療養費」負担引き上げ、患者の“治療諦め”で医療費2270億円削減…厚労省のトンデモ試算にSNS大炎上

  3. 3

    萩原健一(6)美人で細身、しかもボイン…いしだあゆみにはショーケンが好む必須条件が揃っていた

  4. 4

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  5. 5

    “年収2億円以下”マツコ・デラックスが大女優の事務所に電撃移籍? 事務所社長の“使い込み疑惑”にショック

  1. 6

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み

  2. 7

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…

  3. 8

    日本にむしろ逆風…卓球王国中国で相次ぐトップ選手の世界ランキング離脱と進む世代交代

  4. 9

    「(来季の去就は)マコト以外は全員白紙や!」星野監督が全員の前で放った言葉を意気に感じた

  5. 10

    迷走するワークマン…プロ向けに回帰も業界では地位低下、業績回復には厳しい道のり