料理人に指導する医師が語る 感染しない・させない食事法
ヒトから外に出た飛沫は重さですぐ落下する。マスク着用は当然だが、マスクであごがすっぽりと隠れ、飛沫が食材に落下しないように不織布マスクを着用しないと意味はないという。寿司店では細心の注意を払って下ごしらえを行い、飛沫が付着しないように蓋付きの容器に保存し、客に出す直前に取り出して調理する。
客の行動にも気を配る。
「例えば、トイレ内で手をアルコール消毒しても、消毒した手でドアノブに触れて出てくると、手にウイルスが付着してしまう危険性があります。だから、席に戻ったお客さんには手指の消毒をしていただくべきです」
店の料理人も同じだ。水道で手や包丁を洗う。直後、手で蛇口をひねると、蛇口にウイルスが付着していた場合、感染するリスクが高くなってしまう。
ビールや日本酒(とっくり)も、手で飲み口には触れないのは言うまでもない。
「テーブルを囲んで寿司を食べると、会話で出た飛沫が寿司に落下します。お店側は小出しにすることで飛沫が付着するリスクを減らせます。客は自分が食べるものを近くに引き寄せ、相手から遠ざけることも大事。この食事法は自宅でも同じことで