しゃべることもできず休職して…宮崎宣子さん語る顎関節症

公開日: 更新日:

 2度目の休職になったことで、絶望の中、実家の宮崎県に帰省しました。体内時計を戻すために、朝は森の中の1時間散歩を日課にして、添加物のない食事でたっぷり英気を養い、2度目の休職も半年かかりました。「もうこれ以上、会社に迷惑はかけられない。会社にいるべき人間ではないな」と思いました。ただ、「辞めるにしてもその前に会社に迷惑かけた分、何か恩返しをしなければ」と考え、復職して雑用でもどんな仕事でも率先して受け持ちました。そんな復職5日後に「3・11」(東日本大震災)が起こったんです。もう体調は問題ありませんでしたが、復職して頑張ろうとするたびに何か起こるので、「これ以上、この会社にいてはいけないサインなのかな」と自分なりに解釈して、復帰して1年働いた後、退職願を提出し、翌年3月に退社しました。

「自分の人生を自分のために使おう」と考え始めたのは、この頃からです。

 そして退職後、「一生誰かの役に立つ仕事がしたい」という目標を掲げて、ハーブの勉強を始めました。資格を取得して、ハーブ先進国のヨーロッパへ取材にも行き、2年前にハーブの会社を立ち上げたんです。なぜハーブだったかというと、心療内科の先生にハーブを治療のひとつとして勧められたからです。それまでまったく興味すらなかったんですけれど、こんなので治るの? と思いながらハーブティーを飲み始めて、勉強すればするほどハーブの力を理解できたんです。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    俳優・山口馬木也さん「藤田まことさんは『飲め、飲め』と息子のようにかわいがってくれた」

  2. 2

    前代未聞の壮絶不倫・当事者のひとりがまたも“謎の欠場”…関係者が語った「心配な変化」とは???

  3. 3

    テレ朝ナスD“経費横領&パワハラ処分”に「見せしめ」の声も…家族団らん投稿の美人料理家妻に同情集まる

  4. 4

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  5. 5

    東原亜希の“黒帯バスローブ密会”乗り越えた「許す力」は佐々木希以上? 経済的自立も目指す強心臓とたくましさ

  1. 6

    料理研究家の森崎友紀 “本業”専念も恋愛は「年も年なので」

  2. 7

    兵庫県パワハラ知事に残った選択肢は「議会解散」のみ…多数派工作で延命図るか?味方は“情報漏洩3人組”のみ

  3. 8

    あす旧統一教会に解散命令か? N国党に急接近の不気味、タダでは転ばない悪あがき

  4. 9

    巨人の“アキレス腱”は絶対的セットアッパーが使えないこと…新助っ人キャベッジで外国人枠「満員」

  5. 10

    佐々木希が「芸能人格付けチェック」で"地雷キャラ"といじられ…夫・渡部建を捨てないもう1つの理由