レモン汁が塩分少なめの物足りなさカバー…減塩で血圧低下

公開日: 更新日:

 冬は血圧が高くなる季節だ。寒さで血圧を調整する交感神経が刺激されて血管が収縮することがひとつ。4度の水中に手首まで漬けると、血圧が平均10~20ミリ上昇するともいわれている。もともと高血圧の人は、ちょっと上がっただけでも体へ与えるダメージが大きくなるリスクがある。

 もうひとつの理由は、鍋物など塩分の多い食事が増えたり、運動不足で体重が増えやすい季節だから。それが血圧を上昇させる。今年はコロナ禍で回数が減るだろうが、年末年始でごちそうを食べる機会が増えると、塩分の過剰摂取につながりやすい。ちなみに、おせち料理は保存性を高めるため、塩分、糖分ともに多めだ。

 2015年に米国で実施された「SPRINT研究」では、高血圧患者9361人を2群に分け、一方は降圧目標を「上の血圧120未満」とし、もう一方は「上の血圧140未満」とした。3年間の追跡調査の結果、「120未満」は「140未満」より心筋梗塞脳卒中の発症率が約25%、全死亡率は約27%低かった。

 この研究結果から読み取れるのは、「年齢に限らず、血圧は低いほどいい」ということ。高齢者は血圧を下げ過ぎない方がいいという考え方も以前はあったが、それが否定されたのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出