では、実際に微生物がどう免疫療法に影響するのか? 研究チームは被験者の血液と腫瘍の変化を追跡。効果が出た6人の腸内には、これまでの研究から免疫療法に有益と考えられていた微生物がすみついており、血液内にはその微生物に対する抗体が出現していました。微生物への抗体とがんの関係はまだはっきり分かっていませんが、この抗体が体の免疫力を高め、がんを攻撃するのに一役買っているのは間違いないと考えられています。
今後、どの微生物がベストなのか、また微生物の体内へのベターな注入の方法など、さらなる研究が待たれています。