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佐野靖子ミラザ新宿つるかめクリニック婦人科医師

ミラザ新宿つるかめクリニック婦人科医師。順天堂大医学部卒。同大産婦人科入局後、非常勤助教を経て現職。医学博士、日本産婦人科学会専門医、日本女性医学学会専門医。専門は更年期障害、女性のヘルスケア。

低用量ピルを飲み続けると子供ができにくくならないのか

公開日: 更新日:

 もし低用量ピルを飲むなら短ければ短いほど影響が少ないのでは? と考える方もいるでしょう。

 低用量ピルを2年以上使用した女性と、2年未満使用した女性で比べたところ妊娠率に差がなく、現在では低用量ピルの使用期間と中止後の妊娠率には関係がないと言われています。

■長期使用しても中止後妊娠しにくいことはない

 多数の研究の結果より、低用量ピルを長期に使用しても、中止後に妊娠しにくくなるということはないとされています。私の周りでも複数の同僚が低用量ピルを飲んでいましたが、終了後に出産を経験しています。

 妊娠する時期は女性の人生設計に大きく影響を与えます。まだ子供を持つ時期でないと考えているのであれば低用量ピルで避妊することを考えてもいいでしょう。生理痛がひどく、痛み止めが効かない、特に学校や仕事に支障を来すという場合も、低用量ピルでの治療を試してみる価値はあるでしょう。

【連載】巣ごもりGWだからこそ知る「ピルの効能」

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