マダニとツツガムシが媒介する6種類の感染症 死亡例も
マダニ(フタトゲチマダニ、タカサゴキラレアマダニなど)から人に感染しますが、体液を介したヒト―ヒト感染もあります。また全国からウイルス保有マダニが見つかっています(保有率5~15%)。有効な治療法はなく、対症療法が中心になります。
最後に「ロシア春秋脳炎」です。これはダニ媒介性脳炎という名で一括りにされる病気の極東バージョンです。日本脳炎ウイルスに近いウイルスによるもので、ヨーロッパからシベリア、中国、韓国などに広く分布しています。頭痛や発熱などの初期症状から始まって、重症化すると精神錯乱や昏睡などの症状が出るといいます。致死率は20%以上とされています。2018年までに北海道で5人が発病し、2人が亡くなりました。