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永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

マダニとツツガムシが媒介する6種類の感染症 死亡例も

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 マダニ(フタトゲチマダニ、タカサゴキラレアマダニなど)から人に感染しますが、体液を介したヒト―ヒト感染もあります。また全国からウイルス保有マダニが見つかっています(保有率5~15%)。有効な治療法はなく、対症療法が中心になります。

 最後に「ロシア春秋脳炎」です。これはダニ媒介性脳炎という名で一括りにされる病気の極東バージョンです。日本脳炎ウイルスに近いウイルスによるもので、ヨーロッパからシベリア、中国韓国などに広く分布しています。頭痛や発熱などの初期症状から始まって、重症化すると精神錯乱や昏睡などの症状が出るといいます。致死率は20%以上とされています。2018年までに北海道で5人が発病し、2人が亡くなりました。

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