50代のダイエット 10キロ減に成功するも不調なのはなぜ?
自らも低糖質ダイエットで、2カ月で25キロ減を成功させた「みずい整形外科」(東京・祐天寺)院長の水井睦氏が言う。
「低糖質ダイエットは確かにやせますが、何の知識もない人が自己流で過激な低糖質ダイエットにチャレンジするのは問題です。まして年齢が高く糖尿病がありながら、診断とアドバイスを受けずに始めるのは危険です。頭がボーッとしたのは低血糖状態になったことが原因の可能性が高い」
低血糖とは、血液中の糖分が異常に低くなる状態のこと。強い空腹感(副交感刺激症状)、冷や汗や動悸(交感神経刺激症状)、眠気(中枢神経症状)などの症状が出ることが知られている。
「低血糖の症状の出方は人によって異なります。血糖が低くなると、血糖を上げようと副腎からアドレナリンが出るため、攻撃的になりイライラして周囲に当たり散らす人もいます。また、体全体の糖質の20~30%は脳で消費されるため、極端な血糖の不足は、うつ症状や無気力、倦怠感につながることもあります」(水井氏)
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