受診中断理由で多い「忙しい」「病院が遠い」「経済的負担」
糖尿病治療の継続の重要性を認識したら、次は、どうすれば通い続けられるか。「忙しく時間のゆとりがない」といった場合、最近は夜間や休日に通常の外来を行っている医療機関もあるので、自分が通いやすい条件のところを探してください。医療機関によっては、オンライン診療という方法もあります。
通っている医療機関を替える際は、日常の動線上にある医療機関を選ぶといいでしょう。同じ最寄り駅でも、会社や自宅からは結構離れているという場所の医療機関では、「今日予約が入っているけど、忙しくてあそこまで行っている時間がない」となりかねない。
一方で、日常の動線上ではなくても、好きな映画館や本屋、アパレルショップなどが近くにある医療機関なら、「帰りにあの店に寄ろう」と思え、それが通院のモチベーションアップにつながるかもしれません。
ただし、医療機関を替えるときは、現在の主治医に相談してから。新しく通う医療機関への情報伝達が行われ、治療がスムーズに引き継がれます。「今の主治医に悪くて言い出せない」と考える方がいますが、医師が最も危惧しているのは治療の中断ですので、治療継続のための転院には真摯に対応します。