著者のコラム一覧
坂本昌也国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

受診中断理由で多い「忙しい」「病院が遠い」「経済的負担」

公開日: 更新日:

 糖尿病治療の継続の重要性を認識したら、次は、どうすれば通い続けられるか。「忙しく時間のゆとりがない」といった場合、最近は夜間や休日に通常の外来を行っている医療機関もあるので、自分が通いやすい条件のところを探してください。医療機関によっては、オンライン診療という方法もあります。

 通っている医療機関を替える際は、日常の動線上にある医療機関を選ぶといいでしょう。同じ最寄り駅でも、会社や自宅からは結構離れているという場所の医療機関では、「今日予約が入っているけど、忙しくてあそこまで行っている時間がない」となりかねない。

 一方で、日常の動線上ではなくても、好きな映画館や本屋、アパレルショップなどが近くにある医療機関なら、「帰りにあの店に寄ろう」と思え、それが通院のモチベーションアップにつながるかもしれません。

 ただし、医療機関を替えるときは、現在の主治医に相談してから。新しく通う医療機関への情報伝達が行われ、治療がスムーズに引き継がれます。「今の主治医に悪くて言い出せない」と考える方がいますが、医師が最も危惧しているのは治療の中断ですので、治療継続のための転院には真摯に対応します。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

  1. 6

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 9

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  5. 10

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情