著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

ルッコラは骨を強くして貧血も防ぐ 血糖値が高い人にも良し

公開日: 更新日:

 イタリア料理などの地中海料理に用いられるルッコラ。ロケット、アレグラとも呼ばれ、アジア西部から地中海までを原産地として古代ローマ時代から食用されていたそうです。日本に来たのは明治時代ですが、イタリア料理、地中海料理がブームになった1990年代ごろからようやく流通してきたともいえるでしょう。

 肉の味を引き立てるための料理や生ハムと合わせたサラダなど、目にする機会も多いことと思います。栽培の仕方や土によって味が違っていて、味の濃いルッコラは葉っぱの色も濃くなります。

 そんなルッコラには見逃せない栄養素がたっぷり。中でも、紫外線から肌を守ってくれるビタミンCはホウレンソウの約2倍含まれます。ビタミンCは水に溶けやすいので、必ず切る前に洗い、水にさらす時間は極力少なくしましょう。熱にも弱いので、できるだけ生で取ることをおすすめします。

 そして、骨粗しょう症を予防するために必要なカルシウムは100グラム当たり170ミリグラムも含まれ、ホウレンソウの約3倍! 貧血予防のための鉄も、100グラム当たり1.6ミリグラム含まれていて、春菊と同程度の量。ルッコラのように植物由来の鉄はなかなか体内に吸収しづらく、ビタミンCと取ることで吸収力がアップします。両方の栄養素を含むルッコラは理想的です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…