メルク社の飲み薬「モルヌピラビル」とはどんな薬なのか?
【Q】他の抗コロナ薬は米「ファイザー」、スイス「ロシュ」などが参入し、「塩野義製薬」も年度内の実用化を目指している。ワクチンに続いて治療薬の承認も国内が出遅れたのはなぜか?
【A】「モルヌピラビルは、同じく抗インフルエンザ薬を転用した富山化学の『アビガン』とほぼ同様の治療効果を及ぼすことが分かっています。しかし、臨床試験の方法が適切ではなく承認が遅れています。本来、新薬とプラセボのどちらを投与されているか、投与する医師、投与される患者がともに知らずに行う『二重盲検試験』が適切ですが、医師だけがどちらの薬を投与しているか把握している『単盲検試験』による治験だったのです。また、厚労省は天下りなどの利権が絡み、新薬の承認に時間がかかる傾向もあります。個人的には、カクテル療法の方がもっと良く効くように感じます。抗エイズ薬の開発の時に行われたカクテル療法の経験から、イベルメクチン、カモスタット、オルベスコ、ステロイド剤などをカクテルで使用すれば十分対応できます。今回は、患者さんの合意の上、自費診療で陽性者100人ほど治療を行いましたが、重症化したケースはほとんどありませんでした」