解熱鎮痛剤は正しく使わないと深刻な副作用が出るケースあり

公開日: 更新日:

 新型コロナワクチン接種の副反応として表れる高熱や頭痛に備え、解熱鎮痛薬を購入したという人は多い。ドラッグストアでは解熱鎮痛薬が品薄状態となり、今も在庫切れが続いているところは少なくない。わざわざ買ったのだから、今後も熱や痛みが出た時に気軽に服用する人は増えるはず。しかし、誤って使うと思わぬ事態を招く危険もある。解熱鎮痛薬の正しい使い方をあらためて知っておきたい。岡山大学病院薬剤部の神崎浩孝氏に聞いた。

 一般的に使われる解熱鎮痛薬には大きく2種類がある。ひとつは「NSAIDs」(エヌセイズ)と呼ばれる非ステロイド性抗炎症薬で、アスピリン(バファリンなど)、ロキソプロフェン(ロキソニンなど)、イブプロフェン(イブなど)が該当する。もうひとつは「アセトアミノフェン」と呼ばれるもので、カロナールがこれに当たる。大きな違いは炎症を抑える作用があるかないかで、NSAIDsは抗炎症作用があり、アセトアミノフェンにはそれがない。

「NSAIDsは、体内で炎症、発熱、痛みを引き起こす『プロスタグランジン』という物質がつくられるのを抑えることで症状を改善します。発熱以外には、頭痛、生理痛、歯痛、関節痛、腰痛、肩痛といった症状や、外傷後、手術後、抜歯後などに消炎と鎮痛を目的に使われます。ただ、効き目が強く副作用も多いため、一般的に小児には使われません。長期の使用もリスクを高めます」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    参院選で自民が目論む「石原伸晃外し」…東京選挙区の“目玉候補”に菊川怜、NPO女性代表の名前

  4. 4

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  5. 5

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  1. 6

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  2. 7

    我が専大松戸の新1年生は「面白い素材」がゴロゴロ、チームの停滞ムードに光明が差した

  3. 8

    逆風フジテレビゆえ小泉今日子「続・続・最後から二番目の恋」に集まる期待…厳しい船出か、3度目のブームか

  4. 9

    新沼謙治さんが語り尽くした「鳩」へのこだわり「夢は広々とした土地で飼って暮らすこと」

  5. 10

    石橋貴明のセクハラ疑惑は「夕やけニャンニャン」時代からの筋金入り!中居正広氏との「フジ類似事案」