著者のコラム一覧
坂本昌也国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

数値が悪化しやすいシーズン到来…コロナ太りは年内に改善を

公開日: 更新日:

 今年も残すところ1カ月ちょっとになりました。昨年に続き、多くの人にとってコロナに翻弄された一年だったと思います。

 この欄にも何度も登場した「コロナ太り」という言葉。いまだ解消されていない人は、年を越す前に、少しでも元の体重に戻るよう、生活習慣を見直してほしい。数キロ痩せるだけでもいい。体重を減少方向に持っていくことが大事です。

 糖尿病をはじめとする生活習慣病は、冬に悪化します。私たちが糖尿病データマネジメント研究会(JDDM)における登録病院38施設10万人強の患者データベースから血糖、血圧脂質、体重の月別季節変動の詳細と、ガイドラインの達成率を検証し、それらに影響を及ぼす因子を固定したところ、血糖、血圧、脂質の数値は季節によって同時に変動し、12月から2月に悪化することがわかりました。

 血糖、血圧、脂質の季節変動は以前から指摘されていたのですが、数値変動を追った解析は世界初です。

 この研究はコロナ以前のデータを基にしているもの。コロナを経験した今、より深刻に捉える必要があると思います。コロナ太りで、そもそもの数値が悪くなっており、これまでは夏に多少改善されていたものの、それもないままという人が多いでしょう。その状態で冬に突入すれば、数値の一層の悪化が予想されます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  2. 2

    大山悠輔逃し赤っ恥の巨人にOB評論家《良かった》 FA争奪戦まず1敗も…フラれたからこその大幸運

  3. 3

    悠仁さまの進学先に最適なのは東大ではなくやっぱり筑波大!キャンパス内の学生宿舎は安全性も高め

  4. 4

    過去最低視聴率は免れそうだが…NHK大河「光る君へ」はどこが失敗だったのか?

  5. 5

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  1. 6

    《次の朝ドラの方が楽しみ》朝ドラ「あんぱん」の豪華キャストで「おむすび」ますます苦境に…

  2. 7

    国民民主党・玉木代表まだまだ続く女難…連合・芳野友子会長にもケジメを迫られる

  3. 8

    「人は40%の力しか出していない」米軍特殊部隊“伝説の男”が説く人間のリミッターの外し方

  4. 9

    瀬戸大也は“ビョーキ”衰えず…不倫夫をかばい続けた馬淵優佳もとうとう離婚を決意

  5. 10

    迫るマイナ保険証切り替え…政府広報ゴリ押し大失敗であふれる不安、後を絶たない大混乱