著者のコラム一覧
坂本昌也国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

足裏がじーんとしたり靴下を2枚履いている感じがあればすぐ病院へ

公開日: 更新日:

■激しい喉の渇きも

 さらに、血流が悪くなるので皮膚に栄養や酸素が行き届かず、皮膚が乾燥したり、かゆくなったりします。

 そして、冒頭で触れた喉の渇きや、頻尿・多尿、多汗。血液中に過剰に増えた糖を体の外に出すため、腎臓が大量に尿を作り、尿量が増えます。多汗も同様の理由で、増えた糖を外に排出するため。

 水分が体からたくさん出ていくので、喉の渇きもひどくなります。

 体重減少も急激に起こります。インスリンの働きが悪くなって食事から取った糖をエネルギーとして利用できなくなり、代わりに体内の脂肪や筋肉のタンパク質をエネルギー源として分解するためです。1カ月で10キロ以上痩せる方もいます。

 急激な体重減少では、ごくまれですが、インスリンの分泌が急激になくなってしまう1型糖尿病の可能性もあります。この場合はインスリンを使用しないと生命が脅かされることもあります。胃の痛みなどで発症するケースもあるので、要注意です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…