唇がひどく荒れやすい…どんな病気が考えられるのか?

公開日: 更新日:

 発症後、数日で水ぶくれができます。通常は1週間程度で乾燥して水ぶくれが治まり、かさぶたになったら回復のサインです。ただし、口唇ヘルペスは一度感染すると、神経細胞まで感染し、免疫が落ちるたびに再発するリスクがあります。

 治療としては、ウイルスの増殖を抑える抗ヘルペスウイルス薬が処方されるケースが多く、また2次的に細菌感染の疑いがあれば抗生物質が使われることもあります。市販の軟膏もありますが、まずは皮膚科で診断してもらい、症状に合った薬を処方してもらいましょう。さらに、唇から口内に差し掛かる唇の内側に、治りにくい口内炎ができた場合は要注意です。免疫が原因の病気のサインである可能性があります。全身性の炎症性疾患の「ベーチェット病」や、大腸の炎症性疾患の「潰瘍性大腸炎」が考えられます。

 このように唇や周辺の症状から、全身の病気を発見するケースもあるので、見逃さないようにしましょう。

▽松浦佳奈(まつうら・かな) 2012年聖マリアンナ医科大学医学部医学科卒業後、18年には同大学病院皮膚科医長を経て、21年4月から二子玉川皮フ科副院長。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…