注目される前立腺肥大症の手術「PUL」が保険診療に! 勃起機能維持に期待

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 前立腺肥大症の主な症状は、残尿感、頻尿、排尿障害など。国際的に使用されている国際前立腺症状スコア(IPSS)がネットなどですぐに見つけられるので、それでチェックするといい。点数が大きいほど重症だ。

 症状が軽症なら経過観察。日常生活に支障が出てくる中等症になると薬物療法になる。「かとう腎・泌尿器科クリニック」の加藤忍院長によれば、患者の2割が経過観察、6割が薬物療法だ。薬物療法で改善効果は見られるが、たいていは生涯にわたって薬剤を服用しなければならない。めまい、脱力、頭痛、性機能障害などの副作用のリスクもある。

手術直後から急激に症状改善の報告も

 副作用で服薬を継続できない、あるいは薬では効果が不十分といった場合、手術が検討される。いくつか方法があるが、いずれも内視鏡を尿道内に挿入して行う。代表的なのは、肥大した前立腺組織を電気メスで切除するTURP(経尿道的前立腺切除術)だ。レーザー治療もある。

「前立腺肥大症の治療の2割が手術です。手術によって症状は著しく緩和し、切開手術ではないので低侵襲ですが、一方で回復期間は長期に及び、人によっては永久的な性機能障害、失禁、狭窄が生じる。また、術後にカテーテル挿入が必要になる可能性もあります」(加藤院長)

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