鍼灸には専門分野別の治療がある ニーズが高い4つの分野
鍼灸治療は古くは紀元前から伝わる中国の医学のひとつです。我が国では古くから病気治療に用いられ、中国の鍼灸とはまた違った日本独自の進化を遂げています。現在では大学病院などでも鍼灸を取り入れているところが増えています。
鍼灸の特徴のひとつに、特定の分野で積極的に用いられていることが挙げられます。特にニーズの高い4つの分野を紹介したいと思います。
まず1つ目がスポーツ分野です。
鍼は「血行改善」「筋緊張緩和」「鎮痛」の作用があり、自身の体の管理が重要なアスリートにとって、血行改善で疲労回復を早めたり、筋肉を緩めたりできる鍼灸は、ケガからの復帰やパフォーマンスの向上が期待できる治療法として認識されています。
プロの世界やオリンピック選手など競技レベルの高い選手になるほど、薬物によるドーピング問題もありニーズが高く、薬を使わない鍼には信頼が寄せられています。
2つ目は婦人科の領域です。体のバランスを整えることを目指す東洋医学との相性が良いのです。「不妊症」「更年期障害」「月経困難症」など婦人科領域では専門の鍼灸師が多く活躍しています。