老眼が気になる中高年こそ知っておきたい「最新メガネ事情」

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■老眼は60代後半まで進行する

 一方、もともと近視だった人が老眼になると度数を落としたメガネを使い始める場合もある。たしかにパソコンやスマホが見やすくなるのだが、その犠牲として遠くがハッキリ見えなくなる。

「近視の方がパソコンやスマホの文字を読むのがつらくなったら、ぜひ『遠近両用レンズ』を使っていただきたい。遠くの見え方を犠牲にすることなく、パソコンから手元まで自然にピントが合う快適なレンズです」

 老眼は60代後半まで進行していく。50代後半になると「遠近両用レンズ」や「近用ワイドレンズ」だけでは不便を感じるようになる。

「そんな50代後半からの老眼対策には『中近タイプの累進レンズ』がおすすめです。仕事に趣味に『見たい』近くがストレスなく見えます」

 価格はレンズだけで数万円から10万円以上と幅があるが、高性能なレンズになるほど自然で違和感のない見え方になり快適だという。

「ただし、これら老眼対策レンズでは目とレンズの位置関係が大切です。メガネがずり落ちてしまうと本来の性能が出ません。しっかりとしたフィッティングが必要です。日本製のフレームはフィッティング機能に優れたものが多くあります。テンプル(つる)の部分にバネ性があり、顔を抱きかかえるようにフィットするタイプがおすすめです」

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