目に優しい良いメガネ作りには「ホンネ相談」「正しい視力測定」が重要
100歳以上の日本人が9万人を超え、いよいよ本格的な人生100年時代の到来だ。しかし、遊んで暮らせる老後ははるか昔。いまは70歳までの定年延長が議論され、一日中パソコンとにらめっこの日々が続く。そのぶん、目は酷使されて疲れ果て、衰えた目の機能を補うメガネの存在は今後ますます重要となる。そこで、人生100年時代を乗り切るためのメガネ作りについて「㈱パリミキホールディングス」(東京)の澤田将広代表取締役社長に聞いてみた。
「良いメガネとはただ視力に合ったメガネではないと私たちは考えます。ひとりひとりの生活環境によって見たい距離や希望する見え方が違います。しかも、場所や時間帯によっても変わります。いまはそのときどきで見え方を変えることを可能にするレンズがあります。私たちは可能な限りそれを使い、お客さまのご要望に合わせて見やすく使いやすいメガネを提供したいと考えています」
たしかに、スポーツ選手なら視界が広く、ボールなどがクリアに見えるメガネが必要だし、外に出ることが少ない高齢者なら視力を1.5に合わせる必要もない。むしろ、遠くより手元がはっきり見える方が良いメガネということになる。