コロナ禍で増え続ける「自殺」は3月が最も危ない…10代20代も増加
「政府は自殺防止というと電話やネットでの相談窓口を増やすことに躍起になっていますが、自殺を考えている人は自分で打ち明けられないからこそ悩むのであって、根本的な対策にはなりません。大事なことは、孤独、孤立を感じる前におしゃべりを通じて社会との接点を増やす機会を設けることです。そのためには、まず新型コロナ感染の重症化リスクが低く、健康な人からマスクを外し、対面しておしゃべりする機会を増やすことではないでしょうか? 持病があったり、リスクがある人と話すときは、距離を保つとか、飛沫を浴びないよう斜めに座るといった工夫をする必要がありますが、会話だけでは伝わらない表情や振る舞いによるコミュニケーションを復活させるためにも、マスクを外して対面でおしゃべりするべきだと思います」
警察庁によると、22年の全国の刑法犯罪は約60.1万件と一昨年より5%以上増え、20年ぶりに前年を超えて増加した。このうち自転車の窃盗や暴行や傷害といった街頭犯罪は約20.2万件と前年比2.6万件増えている。
警察庁では、この原因は新型コロナが落ち着き、外出する人が増えたからと分析しているという。その背景には、社会に蔓延するイライラ感や孤立により、自分では解決できないとの思い込みがあるのではないか。
3月は1年間で最も自殺する人が多い。社会を活気づけ、孤立や孤独から追いつめられる人を減らすためにも、若い人からマスクを外しておしゃべりをすることから始めてはどうか。