厚労省が救済を認定 コロナワクチン接種後死亡30人とはどんな人たちなのか
新型コロナワクチンの副反応はアレルギーや心筋炎を心配する声が多いが、死因としては脳の出血、脳や心臓の梗塞など血管に関連する病気が目立つ。また、血小板減少症が関係するとみられる症例もあった。
関連する基礎疾患及び既往症なしは26歳女性、36歳男性を含めた5人。逆に基礎疾患及び既往症ありの人の平均病名数は約3つで、中には8つ抱えている人もいた。
基礎疾患及び既往症で目立ったのは高血圧症の17人、糖尿病の7人だった。
なお、新型コロナワクチン接種後の健康被害の届け出は、死亡一時金や葬祭料以外に医療費・医療手当や障害年金などについても出されており、これまで受理した件数は6219件。そのうち1622件を認定して、190件を否認、現在の保留件数は31件となっている。
同分科会は認定にあたって、事例ごとに「厳密な医学的な因果関係までは必要とせず、接種後の症状が予防接種によって起こることを否定できない場合も対象」との考えに基づいて審査している。
ちなみに、今年1月20日開催の新型コロナワクチンに関する専門部会に提出された資料「予防接種法に基づく医療機関からの副反応疑い報告状況について」によると、ワクチン接種が始まって22年12月18日までに医療機関から新型コロナワクチンの副反応として報告があった件数は3万5991件。うち8333件が重篤だった。また、死亡の総数は1967件となっている。