なるべく楽に最期を迎えられるようお手伝いをしてもらいたい…末期がんの夫と暮らす妻の思い
「これまでの透析は週3回?」(私)
「はい。透析やめると毒素が脳に回るって」(妻)
「透析をやめてからのことを考えると、(最期の時まで)2~3週間かと。でも先入観を持たず、状態に合わせて、お薬使うのでいいのかと思います」(私)
「会わせたい人に会わせた方がいいですね?」(妻)
「そうですね」(私)
「わかりました。治るものではないと思っているので。ああなると(余命は)どれくらいでしょうか?」(妻)
「この期間で絶対ってことはなくて、個人差があるんですよね」(私)
「そうですよね」(妻)
努めて平静を装いながらも、動揺を隠しきれない奥さま。近づくお別れの時を迎える心の準備を、私たちと交わす対話を重ねながらされているようでした。
「お写真を見たりしてお食事とか、おうちにいる感じを味わっていただくのがいいかと」(私)