著者のコラム一覧
名郷直樹「武蔵国分寺公園クリニック」名誉院長

「武蔵国分寺公園クリニック」名誉院長、自治医大卒。東大薬学部非常勤講師、臨床研究適正評価教育機構理事。著書に「健康第一は間違っている」(筑摩選書)、「いずれくる死にそなえない」(生活の医療社)ほか多数。

迷うようなことはだいたいどっちでもいい…考え続けることが重要

公開日: 更新日:

 本連載の2回目の記事がネットニュースに掲載され、複数のコメントが付いたが、読まれ方はいろいろだ。ある人は私を「コロナ=かぜ派」と読み、ある人は「かぜでない派」と読む。また別の人は、知りたいのは実態や判断であって、あいまいで観念的なことを書かれても役に立たないという。そうしたコメントに対して言いたいのは、この記事の最後に書いたように、判断はさておき「考えよう」というのがこの連載の趣旨である、ということである。

 考えるためには、判断を中止する必要がある。しかし、それは無理だというのが多くの人の反応だろう。「判断を中止すると言われても、マスクを着けるか着けないのか判断しないといけないから、そんなことはできない。実生活でマスクを着けるか着けないかを、それぞれの状況で判断しなくてはならない」というわけだ。そういう大多数の人のために一応、私自身の判断を書いておくと、着け続けてもいいし、やめてもいい、どっちでもいいということだ。どっちでもいいと言われても困るという人は、国の指針に従って、その通りにすればいいと思う。そういう判断というか、行動は適当に決めておいて、その後も考えることはやめないで、考え続けよう。その考え続けるために何か役立つことを書こうというのが、この連載の基盤にある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  2. 2

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    巨人・田中将大“魔改造”は道険しく…他球団スコアラー「明らかに出力不足」「ローテ入りのイメージなし」

  5. 5

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  1. 6

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 7

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…

  3. 8

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  4. 9

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  5. 10

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…