痒みが悪化する! アトピー性皮膚炎の「汗対策」4つのポイント
外出中で、すぐにシャワーを浴びるのが難しい場合は、③アルコールフリーのウエットティッシュで体を軽く拭く。
「赤ちゃんのお尻拭きや、『清浄綿』の名前でドラッグストアなどで販売されている柔らかな綿で、汗をかいた部分をそっと拭いてください」
よく見かける汗対策のシートは、アルコールが入っているものが多く、しみて痛みを感じてしまう可能性がある。購入する際は、必ずアルコールの有無を確認する。
アトピー性皮膚炎の患者にとって、④夏の衣類は綿100%の素材がベスト。汗の吸収率が良く、すぐに汗を拭ける状況でなくても、服が汗を吸収し、汗が肌表面にたまることをある程度防いでくれる。
暑いかもしれないが、長袖、長ズボンの着用を。皮膚炎悪化につながりかねない紫外線を防ぎ、容易に患部をかきづらくなる。子どもの場合、かきむしりを防ぐ効果も期待できる。
■適切な薬物治療も重要
「アトピー性皮膚炎の患者さんにとって、夏に限らず毎日が痒みとの闘い。『どうせステロイドの塗り薬しかないんでしょう』と治療をあきらめている方もいます。しかし、近年新薬が続々登場し、10年ほど前と今では治療がかなり変わってきています」