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荒川隆之薬剤師

長久堂野村病院診療支援部薬剤科科長、薬剤師。1975年、奈良県生まれ。福山大学大学院卒。広島県薬剤師会常務理事、広島県病院薬剤師会理事、日本病院薬剤師会中小病院委員会副委員長などを兼務。日本病院薬剤師会感染制御認定薬剤師、日本化学療法学会抗菌化学療法認定薬剤師といった感染症対策に関する専門資格を取得。

【カンジダ・アウリス】日本から報告された新種の真菌…高死亡率の感染症の原因に

公開日: 更新日:

 カンジダ・アウリスの多くはエキノキャンディン系抗真菌薬に感受性であるため、初期治療ではエキノキャンディン系抗真菌薬を使用することが推奨されています。ただ、エキノキャンディン系に対する耐性株が増加していることから、治療開始後、経過が不良の場合にはリポソーマルアムホテリシンBなど別の抗真菌薬への変更も考慮します。

 カンジダ・アウリスによる感染症は主に海外から報告されているので、海外渡航歴のある方ではより注意が必要です。また、病院内でのアウトブレークなどが危惧されるため、発見された場合は病室の消毒などが必要となります。

 コロナが落ち着き、自由に海外渡航もできるようになってきましたが、新たな病原菌の流行にも注意が必要なのです。

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