NYではコロナ感染者が再び増加傾向に…オミクロン派生型「EG.5」(別名エリス)とは?
ニューヨークではコロナ感染者が再び増加傾向にあります。 同時に、オミクロン派生型のEG.5(別名エリス)が新たなウイルスとして取って代わろうとしています。
ニューヨーク州保健局が今月2日に発表したデータによると、コロナ感染者の数は前週 に比べ1.5倍以上に増加し、病院にかかった人の数も2割増えました。この増加傾向はアメリカ全体にも共通しています。
同時に話題になっているのは、新たなオミクロン派生型EG.5で、今月5日現在全体の17%を占めるまでになっています。しかしEG.5はこれまでのオミクロン変異種と比べ、 感染力や致死率が高いわけではありません。専門家によると、今回感染者が増えているのは、単に人々の免疫が弱まっているためのようです。
しかしそれ以上に懸念されているのは、この変異種がどこからどのような経路で広がっ ているのかがはっきりわからないです。ニューヨークでは6月以降、無料のコロナ検査が受けられなくなり、政府による検査薬の無料配布もなくなりました。どの州でも似たような状況です。またご存じのようにアメリカは医療費が非常に高いため、少しの熱程度では医者にかかる習慣がありません。そのため、コロナに感染していても検査せず、普通の風邪と思っている人がたくさんいると推測されています。