相次ぐ医療事故…命を守るために患者が押さえておくべきポイント
■第三者機関の評価が重要
今回だけでなく、これまでさまざまな病院で発覚した死亡事故についてお話ししてきました。さらに、表面化していないだけで同じような事例がじつは少なからず発生しています。本来であれば死ななくて済んだはずの患者さんが、医療行為のせいで亡くなったり、一生背負う身体合併症を被ってしまう……そんな考えられないような医療事故が起こっているのが現実なのです。
だからこそ、自分の命を守るために患者さんは医療安全が徹底されている病院を選択しなければなりません。まず確認したいのが第三者機関から「病院機能評価」の認証を受けているかどうかです。たとえば、国際的な病院機能評価機構「JCI」では、世界基準で患者さんの安全性が確保されているか、適正な高度医療が提供されているかを詳細な項目で厳格に評価しています。また、全日本病院協会でも病院機能評価を実施していて、これらの認証を受けていれば、病院のどこかに標榜してあるはずですし、一定レベル以上の医療安全対策が病院全体に浸透していると判断できます。