検査で異常なし…なのに寝返りが打てないくらい痛みが増してきた
「10~15年前に荷物を持って中腰作業をしている時、左側の腰辺りが徐々に痛くなってきて、それが3日間くらい続いたんで、家の近所の整形外科で診てもらったんです。でも、特に異常なしって言われて。いままでだましだましで過ごしていたら、最近急に寝返りもできないくらいに痛くなって、今度は整形外科には行かないでマッサージを受けてみたんですけど……」
当院に駆け込んで来られたのは長年腰痛を患う40代の男性の方。
早速あおむけの状態で行う、ラセーグ徴候検査を行いました。ラセーグ徴候とは、臀部の筋の収縮により、座骨神経が圧迫されることによって起こる徴候を指しますが、この検査では特に座骨神経障害の鑑別に用いられます。
具体的なやり方は、患者さんの脚を伸ばしたまま持ち上げます。大腿後面に痛みがあり、それ以上に脚を上げることができなくなった場合、その状態をラセーグ徴候陽性と判断し、椎間板ヘルニアなどを疑います。ちなみにこの方はラセーグ徴候は右がわずかに陽性との診断結果でした。
MRI検査で詳しく調べると、椎間板に1カ所ヘルニアを見つけました。ゲルをその部分にポイント的に注入するセルゲル法による日帰り施術を行いました。