【手洗い】ガイドラインがすべてではない…必要に応じた感染対策が重要
CDCのガイドラインの考え方では、当時、多くの病院で行われていた消毒剤による床掃除に対し、「あなたは1日何回床を触りましたか? 触ってないでしょう?」といった考えのもと、消毒剤による床掃除は不要としていました。しかし、床を触ることがありえる環境ならば、それに応じた感染対策を考えるのも当然でしょう。初めて「ガイドラインがすべてじゃない。必要に応じて臨機応変に対応しなければならないんだ」と学びました。その後、その先生方は、「一般社団法人精神科領域の感染制御を考える会」を立ち上げられています。
今後も私たちのまわりには多くの感染症が存在し続けるでしょう。必ず治る感染症ばかりではないでしょうが、それぞれに応じた正しい薬の使い方を、これからもわれわれ薬剤師は伝えていきたいと思っています。 (おわり)