著者のコラム一覧
荒川隆之薬剤師

長久堂野村病院診療支援部薬剤科科長、薬剤師。1975年、奈良県生まれ。福山大学大学院卒。広島県薬剤師会常務理事、広島県病院薬剤師会理事、日本病院薬剤師会中小病院委員会副委員長などを兼務。日本病院薬剤師会感染制御認定薬剤師、日本化学療法学会抗菌化学療法認定薬剤師といった感染症対策に関する専門資格を取得。

【手洗い】ガイドラインがすべてではない…必要に応じた感染対策が重要

公開日: 更新日:

 CDCのガイドラインの考え方では、当時、多くの病院で行われていた消毒剤による床掃除に対し、「あなたは1日何回床を触りましたか? 触ってないでしょう?」といった考えのもと、消毒剤による床掃除は不要としていました。しかし、床を触ることがありえる環境ならば、それに応じた感染対策を考えるのも当然でしょう。初めて「ガイドラインがすべてじゃない。必要に応じて臨機応変に対応しなければならないんだ」と学びました。その後、その先生方は、「一般社団法人精神科領域の感染制御を考える会」を立ち上げられています。

 今後も私たちのまわりには多くの感染症が存在し続けるでしょう。必ず治る感染症ばかりではないでしょうが、それぞれに応じた正しい薬の使い方を、これからもわれわれ薬剤師は伝えていきたいと思っています。 (おわり)

【連載】感染症別 正しいクスリの使い方

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース