著者のコラム一覧
池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【三つ葉】「肝」の働きをサポートして気の巡りを改善し腸の働を整える

公開日: 更新日:

 中医学では「肝」「心」「脾」「肺」「腎」の五臓は、互いに協力して体を機能させていると考えます。そのため、ひとつの臓器に不調が現れるとほかの臓器にも影響を及ぼします。肝の弱りによる影響を最も受けやすいのは、脾。飲食物の消化・吸収をつかさどる臓器です。過敏性腸症候群は、肝の不調が脾のこれらの機能を抑圧しているために起こるのです。

 この場合、脾の働きを整えるだけではなく、根本の問題となる肝をケアする食養生が重要になってきます。症状を改善するには、まず肝の働きをスムーズにする食材を取り入れましょう。

 おすすめは三つ葉。肝の働きをサポートして、滞った気の巡りを改善してリラックスさせてくれます。ストレスによる不眠、肩こり、喉のつかえにも良く、胃もたれや食欲不振にも役立ちます。

 春はとくに肝のバランスを崩しやすい季節ですから、積極的に取り入れることをおすすめします。汁ものや、丼ものに薬味として使うだけではなく、サラダにしたり、さっとゆでておひたしにすると、たっぷりいただくことができます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇