【三つ葉】「肝」の働きをサポートして気の巡りを改善し腸の働を整える
中医学では「肝」「心」「脾」「肺」「腎」の五臓は、互いに協力して体を機能させていると考えます。そのため、ひとつの臓器に不調が現れるとほかの臓器にも影響を及ぼします。肝の弱りによる影響を最も受けやすいのは、脾。飲食物の消化・吸収をつかさどる臓器です。過敏性腸症候群は、肝の不調が脾のこれらの機能を抑圧しているために起こるのです。
この場合、脾の働きを整えるだけではなく、根本の問題となる肝をケアする食養生が重要になってきます。症状を改善するには、まず肝の働きをスムーズにする食材を取り入れましょう。
おすすめは三つ葉。肝の働きをサポートして、滞った気の巡りを改善してリラックスさせてくれます。ストレスによる不眠、肩こり、喉のつかえにも良く、胃もたれや食欲不振にも役立ちます。
春はとくに肝のバランスを崩しやすい季節ですから、積極的に取り入れることをおすすめします。汁ものや、丼ものに薬味として使うだけではなく、サラダにしたり、さっとゆでておひたしにすると、たっぷりいただくことができます。