著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

恋は条件反射…科学的に「モテ」を考えればあなたもモテる

公開日: 更新日:

 究極的には、好きという感情が条件反射ならば、モテるためには相手が喜ぶ条件反射を起こす状態をつくり出すことだといえます。

 近くにいる人を好きになるというのは、恋愛の大原則でしょう。遠い人や接点がない人には、なかなか恋愛感情を起こそうにも起こせません。「接近性」と呼ばれる条件です。人間には話をするときに、適切な距離というものがあり、パーソナルスペースはその好例です。

 文化によって、“適切な距離”は異なるのですが、日本人であれば大体1メートル。アメリカ人であれば40~50センチほどといわれています。この適切な距離より近くなると、人は緊張してしまう、あるいは警戒心を抱くというわけです。

 しかし、ときにこの条件反射が誤作動のように勘違いすることがあります。それが、心理学でも有名な「吊り橋効果」です。不安や恐怖などの生理的興奮状態を、恋愛感情と間違えて認識してしまう心理現象を指しますが、言ってしまえば単なる勘違いに過ぎません。

 吊り橋効果のせいで、恋愛のドキドキと勘違いしてしまい、心の距離を縮ませてしまう。そのため、ホラー映画を見に行くことや、ジェットコースターに乗ったりすることも、距離を縮める際に効果的だともいわれています。

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