今年も酷暑!元気に夏を乗り切る3つのポイント…冷房なしでは過ごせないが、冷房かけすぎが不調を招く
■38~40度のお湯で半身浴
幾嶋院長は、漢方薬を治療に積極的に取り入れている。漢方薬には体を温める作用のものが多く、患者の体質に合ったものを選ぶことで症状の改善が見られるが、さらに提案しているのは「体を冷やさない生活」だ。
「話を聞くと、みなさん、冷房で部屋の温度を下げ過ぎ。25度以上にすることをすすめています。冷え過ぎないようにするだけでも、不調がかなり改善する方がかなりいます」
具体的には、まず半身浴。夏は38~40度くらいのお風呂にみぞおちくらいまで漬かる。額にじわっと汗がにじみ出てくるくらいまでが、時間の目安だ。
「額に汗をかくのは、深部体温が上がっているから。半身浴から上がる時は、洗面器いっぱいの冷たい水を足にかけてください。体は温まっていますが、皮膚の血管が開いているので今度はそこから熱が逃げていきます。冷たい水を適度にかけると皮膚の血管が縮まって深部で上昇した温度が下がりにくくなります」
次に、ヘアドライヤーの温風を顔の下から上に向けて鼻、口、のどに吹きかけると鼻の奥、のどの奥の粘膜が温まる。風邪をひいた時、サラサラした鼻水がよく出る人は、特に効果的。