その結果、ワクチン接種が任意である水痘、おたふく風邪、インフルエンザについては、父親の学歴が高いほど、感染症の発生率が低いという関係性を認めました。一方、母親の学歴と子供の感染症の関連は限定的でした。
また、市町村が主体となって実施する定期接種の対象ワクチンである百日ぜき、麻疹、風疹については、親の学歴と子供の感染症の間に、統計学的に意味のある関連性を認めませんでした。
論文著者らは「ワクチンの利点を、あらゆる教育水準の親が理解できるように伝えることで、子供たちの感染症を減らすことができる」と結論しています。