長寿社会だからこそ気をつけたい…高齢者に多い「緩徐進行1型糖尿病」

公開日: 更新日:

「子供に急性が多い理由は複数あります。例えば1型糖尿病は特定の遺伝子が関係していることがわかっています。そのため、何かのきっかけで特定の遺伝子のスイッチが入れば、大人になる前に発症する可能性があるのです。何かのきっかけがウイルス感染であることもあるでしょう。免疫反応を引き起こし、それがβ細胞攻撃につながる場合もあります。だからこそ感染症にかかりやすい子供が急性1型糖尿病になりやすいとも考えられるのです。また、成長途上の子供の膵臓機能は免疫から異物と判断されやすいのかもしれません」

 実際、新型コロナが流行していたときには、新型コロナによる子供の「急性」「劇症」1型糖尿病が世界中で増加した、と報告されていた。

 米国のケースウエスタンリザーブ医科大学が2022年に発表した論文によると、新型コロナに感染した小児と若年者は新型コロナの診断から6カ月以内に1型糖尿病を発症する傾向が高かったという。調査では18歳以下の新型コロナ患者での1型糖尿病の新規診断が72%増加した。米国など13カ国の18歳以下の109万1494人の患者の電子記録を解析した結果だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  2. 2

    協会肝いりゲームアプリ頓挫の“張本人”は小林浩美会長…計画性ゼロの見切り発車で現場大混乱

  3. 3

    巨人・田中将大 戻らぬ球威に焦りと不安…他球団スコアラー、評論家は厳しい指摘

  4. 4

    SixTONES新冠番組を潰しにかかるTBS日曜劇場の本気度 道枝駿佑、松本潤、目黒蓮が強力な"裏被り”連発

  5. 5

    長渕剛「理不尽と戦ってほしい」鹿児島の母校卒業生にエールも…元女優から新たな告発

  1. 6

    侍J井端監督が正捕手に据えたい大本命は…3月強化試合への招集は「打倒甲斐」のメッセージ

  2. 7

    「胎動」と「混迷」が交錯するシンドイ2年間

  3. 8

    吉幾三(5)「お前のせいで俺と新沼謙治の仕事が減った」

  4. 9

    長山藍子のおかげでわかった両眼のがんを極秘手術

  5. 10

    ニセコで横行する「海賊スキースクール」…中国系インストラクターやりたい放題で認定校とはイタチごっこ