長寿社会だからこそ気をつけたい…高齢者に多い「緩徐進行1型糖尿病」

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「子供に急性が多い理由は複数あります。例えば1型糖尿病は特定の遺伝子が関係していることがわかっています。そのため、何かのきっかけで特定の遺伝子のスイッチが入れば、大人になる前に発症する可能性があるのです。何かのきっかけがウイルス感染であることもあるでしょう。免疫反応を引き起こし、それがβ細胞攻撃につながる場合もあります。だからこそ感染症にかかりやすい子供が急性1型糖尿病になりやすいとも考えられるのです。また、成長途上の子供の膵臓機能は免疫から異物と判断されやすいのかもしれません」

 実際、新型コロナが流行していたときには、新型コロナによる子供の「急性」「劇症」1型糖尿病が世界中で増加した、と報告されていた。

 米国のケースウエスタンリザーブ医科大学が2022年に発表した論文によると、新型コロナに感染した小児と若年者は新型コロナの診断から6カ月以内に1型糖尿病を発症する傾向が高かったという。調査では18歳以下の新型コロナ患者での1型糖尿病の新規診断が72%増加した。米国など13カ国の18歳以下の109万1494人の患者の電子記録を解析した結果だ。

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