水虫がある人は「メラノーマ」に気をつけたい…30%は足裏に発症する

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■早期発見のための4つのポイント

「悪性度が高く、術後にもケアが必要なメラノーマは、何よりも早期発見が重要です。見極める方法として、体にできたホクロが①形が左右対称でない②境界が不明瞭である③色にムラがある④直径が6ミリ以上(鉛筆の尻を当ててもホクロが隠れない)であれば、悪性の可能性も否定できないので、皮膚科を受診して診てもらってください」

 さらに、今年5月に発表された延山氏らの研究によると、足裏にできるメラノーマの発症に「足白癬」=「水虫」が関与している可能性があるという。足裏のメラノーマがある患者30人と、メラノーマ以外の皮膚病変がある患者84人を調べると、前者は後者と比較して約2倍、足白癬に罹患している割合が高かった。

「15年ほど前から、足裏にできたメラノーマの手術を行う際に、足白癬を患っている患者さんが多い印象を受けていました。そこで今回、日本人の診療記録を用いて解析する後ろ向き研究を行ったところ、メラノーマの人は足白癬の中でも足の皮膚がガサガサする『角質増殖型』を高頻度に抱えていることが判明したのです。足白癬があるすべての人がメラノーマを発症するわけではありませんが、足白癬の治療と予防が、メラノーマの発症予防につながる可能性があるのではないかと考えています」

 皮膚の異変を甘く考えず、不安があれば早めに受診したい。

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