子供の「逆さまつげ」には弱視のリスクが…手術すべきタイミングは?
手術時間は通糸埋没法で15分、切開法では20~30分と非常に短いが、小児の場合は全身麻酔で行われる。手術にあたり、山形大学医学部付属病院では4日間の入院が必要で、切開法の場合には、手術から1週間後に抜糸する必要がある。
また、術後はまつげの下にシワができたり、“あっかんべー”した状態が続くが、1カ月で徐々に改善するため、過度に心配する必要はないという。
「美容外科でも子供の逆さまつげの手術を行っているクリニックは多いのですが、眼科では安全性を考慮して、手術する際に視力や角膜といった機能面に影響がないか顕微鏡を用いて確認します。近年は『眼形成外科』と呼ばれる、機能面と審美面を両方兼ね備えた、まぶたを専門領域とする診療科も増えています。お子さんの逆さまつげで手術を検討しているのであれば、まずはお近くの眼科医に相談するのがおすすめです。さらなる治療が必要と判断された場合、小児の目の病気を専門に扱う小児眼科医を紹介してくださると思います」