(18)「温活」と長寿…温泉やサウナで長寿をサポート

公開日: 更新日:

「細胞の核の中で、DNAはヒストンと呼ばれるタンパク質に巻き付く形で収められています。これを『染色体』と言います。これにアセチル基などの化学分子が吸着すると、情報伝達やエネルギー生成といった生命活動を行うために遺伝子発現(DNAの遺伝情報を基にタンパク質などがつくられること)が行われます。このようにアセチル基が吸着する活動をするものをヒストンアセチル化酵素、外す働きをするものをヒストン脱アセチル化酵素と言い、Sir2は後者を指します」

 ヒストンがアセチル化した染色体は不安定になり、遺伝子の異常が起こりやすくなり遺伝子発現が不安定になる。逆に脱アセチル化が進むと遺伝子発現は安定する。

「このSir2の機能をさらに強化するのがNAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)です。細胞に存在する不可欠な補酵素で、主にエネルギー生成に必要とされ、ほかにもDNA修復、細胞調整など多くの生物学的プロセスに関わっています。NADはある意味、サーチュンの燃料的な存在であり、その量が多いほどサーチュンが活性化することがわかっています。また、NADは生体内で還元型と酸化型の2種類存在し、酸化型は加齢とともに減少していきます。これが老化の原因のひとつだとされています」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 2

    フジテレビが2023年6月に中居正広トラブルを知ったのに隠蔽した「別の理由」…ジャニーズ性加害問題との“時系列”

  3. 3

    「二刀流」大谷翔平と「記録」にこだわったイチロー…天才2人の決定的な差異

  4. 4

    フジテレビ日枝久相談役に「超老害」批判…局内部の者が見てきた数々のエピソード

  5. 5

    NHKは「同様の事案はない」と断言するが…フジテレビ問題で再燃した山口達也氏の“EテレJK献上疑惑”

  1. 6

    フジ女子アナ“上納接待”疑惑「諸悪の根源」は天皇こと日枝久氏か…ホリエモンは「出てこい!」と訴え、OBも「膿を全部出すべき」

  2. 7

    中日・柳裕也まで来オフ流出危機…異例すぎるFA権取得前年の大幅ダウンで小笠原、福谷に続くか

  3. 8

    中居正広「引退」で再注目…フジテレビ発アイドルグループ元メンバーが告発した大物芸能人から《性被害》の投稿の真偽

  4. 9

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  5. 10

    大阪・関西万博「前売り券」は買っちゃダメ! これから700万枚の“タダ券”が世にあふれる会員限定記事