新型コロナ感染者が全国拡大!気になる新変異株「XEC」も登場…どこまで警戒すべきか
米国ではすでに3割がKP.3からXECに置き換わったという。
「KP.3もXECも、JN.1株の系統です。子孫株ですから、根本的に違う変異株ではありません」(昭和大医学部名誉教授の二木芳人氏=臨床感染症学)
昨年も11月半ばからコロナ感染者は増え出し、正月明けがピークだった。今季はインフルエンザ感染の立ち上がりが早く、コロナとインフルの同時流行(ツインデミック)の可能性もあるとされる。
「でも第一にコロナ対策です。死者数が10倍以上違いますから」(上昌広氏)
感染症法上の位置づけが2類相当から5類になって「コロナは風邪」みたいに軽く考えがちだが、実は5類になった昨年5月以降の1年間で、コロナによる死者数は3万2576人に上っている。同時期のインフル死亡者数2244人の約15倍だ。
「まだまだコロナは怖い病気です。『コロナは風邪』なんてとんでもない。65歳以上の高齢者は、10月から始まった定期接種で新しいタイプのワクチンを打っておいた方がいい。新ワクチンにはXEC株も入っているのでXEC株にも効くと思われます」(二木芳人氏)
手洗い、うがい、マスクといった感染対策はもちろん、コロナかなと思ったらすぐ検査。自分の重症化を抑え、他人にうつさないためにも、とのことだ。