東洋大12月実施の「学力テスト導入型推薦入試」に2万人も…"私大連"が苦言で物議
■千葉県のある私立高校の推薦合格者数は1位が東洋大で30人以上…
しかし、私大連だけでなく文部科学省や高校の関連団体などから、今回の12月の推薦入試における学力テスト実施にこれだけのクレームが来ると想定していたかどうかは分からない。このように推薦入試の学力テスト前倒しが進めば、高校3年生の2学期の授業進行に与える影響も無視できないだろう。
ある千葉県の私立高校が2025年入試の推薦合格者数を公表しているが、ダントツ1位は東洋大の30名余で、2位の大学は5名だった。併願可能な学校推薦の受験生からの人気がいかに大きいかを裏付けた結果となっている。
今後の文科省・私大連の出方によるが、東洋大が現状方式で続行ということになれば、他の日東駒専(日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学)などは動きがうまれそうだ。大東文化大が名を連ねる大東亜帝国(大東文化大学、東海大学、亜細亜大学、帝京大学、国士舘大学)からは、積極的な導入の動きがはっきり出てくるであろう。
女子受験生に人気のある成成明獨國武(成蹊大学・成城大学・明治学院大学・獨協大学・國學院大學・武蔵大学)などにも、この年内学力テスト型推薦入試を導入するケースが広がると、26年度の首都圏私大入試戦線への影響は大きい。