Rソックス田沢 「先発はやってみたいという気持ちある」
――日米の野球の違いには戸惑いませんでしたか?
「1年目のキャンプで、こういうものなのかなというのは分かりました。隆さん(斎藤=現楽天)、松坂さん(大輔=メッツからFA)、岡島さん(現ソフトバンク)ら日本人の凄い投手がいたので、いろいろと勉強になりました」
――米国のコーチは日本のように手取り足取り指導するのですか?
「アドバイスをくれたり、練習法などは提供してくれますが、決して強制はしません。あとは自分で選択しろというスタイルです」
――キャンプでの練習に物足りなさは感じませんでしたか?
「キャンプ中は朝6時からトレーニングをやっているので、物足りなさはなかった。確かに全体練習は短いですが、早朝から各自でウエートなどをしていますから。ブルペンでの球数を抑えられるのが多少、気になったくらいです」
――10年に右ひじにメスを入れました。勇気がいったのでは。
「社会人時代からかなり違和感があり、手術するしかなかったのかなと。レントゲンを見た時に腱が切れかかっていて、ドクターからは『これで手術しないとおかしいぞ』と説得されました。(ひじの腱を再建する)トミー・ジョン手術を受けたのは3年契約の2年目だったので、球団は3年目の終盤に戻ってこられるプランを考えてくれた。復帰すれば球速はアップするといわれていますし、今では成功例が多いので怖さはありませんでした。日本人通訳さんが、深刻にならずにボクを安心させようと思ってくれたのか、ドクターのアドバイスを『ユー、やっちゃいなよ!』なんて訳すから、笑ってしまいました」
――チェリントンGMには来季、先発で使う構想もあるようです。
「GMからは何も聞いていません。ポジションにはあまりこだわりはありません。ボストンに残れるのであれば。今のままでもいいと思うし、先発はやってみたいという気持ちもあります」