“二足のわらじで”延べ30年指揮 八頭(鳥取)の徳永監督に聞く
――サラリーマンとしての給料とは別に、監督としての報酬はもらっているのですか?
「(笑顔で)いえ、もらっていないですね」
――ボランティアのようなものだと。
「まあ、そういう感じでしょうか」
――手当もないんですか?
「甲子園に出たらボーナスはいただきます」
――ちなみにいくらほど?
「寄付金の集まりにもよりますが、100万円の時もあれば、50万円の時もあります」
――野球が好きで、指導への情熱がないとできませんか。
「(照れた表情で)やっぱり野球が好きなもんですからね。あまり家族サービスもできませんし、妻には本当に感謝してます」
――監督になる前のことなんですが、駒大を中退されてますよね。
「母校の八頭の竹本監督が駒大出身で、八頭高のエースだった同級生と一緒に入学して、太田誠監督が若かりし頃の野球部に入りました。同期には中畑清(元巨人、現DeNA監督)、二宮至(元巨人など)がいたんですが、入学直後の4月に父が大病を患ったり、おふくろの面倒も見ないといけなくなり、実家に帰らざるを得なくなった。大学生活は1カ月にも満たなかったですね。そこで現役は引退です。駒大で野球をやってたら……と思う時もあります(笑い)」