11度目で夏初出場 二松学舎大付・市原監督の「苦節18年」
20日登場の二松学舎大付(東東京)は夏初出場。東東京予選では過去に10回も決勝で敗れ、11度目の挑戦で甲子園切符をつかみ取った。82年センバツの準優勝投手で二松学舎OBの市原勝人監督(49)は96年に就任。98年に帝京に負けてから5回の決勝敗退を経験している。その市原監督に話を聞いた。
――11度目の正直ですが、いろいろと苦労もあったのでは。
「就任5年目に決勝まで進み、6年目の02年、8年目の04年にセンバツに出場しました。当時は順調に来ていると思ったし、甲子園はすぐ近くにあるものだという意識はありました。自分自身も肩肘張ってやっていたんですが、そこからが遠かったという」
――02年から3年連続決勝で敗退、13年も勝てませんでした。
「決勝に多く出ると、周囲のこちらを見るハードルが高くなる。今回も決勝まで行ったのにダメだった。期待させておいて最後に落とすというか。まあ、激戦の東京で決勝まで行っているんですけどねぇ。だからヤセ我慢するのはやめようと思って。力みが取れてきたことも今回勝てた理由のひとつかもしれません」